116D058第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

下顎左側第一大臼歯の髄腔開拡時のマイクロスコープ写真(別冊No. 21)を別に 示す。 近心根管の根管形成開始時に使用する器具で正しいのはどれか。3 つ選べ。

116D058の問題画像
3つ選択
解答・解説を見る

正解: a・c・d

正答

a、c、d

この問題のポイント

根管形成開始時には、根管口を明示し直線的アクセスを確保するため、根管上部を拡大する器具を用います。

解説

ラルゴドリル、ピーソーリーマー、ゲーツグリッデンドリルは、根管口付近から根管上部の拡大に用いられます。根管の彎曲や穿孔方向へ過度に作用させないよう、使用部位と方向を限定します。

根管形成用バーやインバーテッドコーンバーは主に髄腔開拡・窩洞形成に用いる回転切削器具で、近心根管の根管形成開始器具として選びません。

画像の確認

実画像では、下顎左側第一大臼歯の髄腔天蓋が除去され、遠心根管口と近心側の根管入口へ到達できるアクセス窩洞が形成されている。ここから近心根管上部を漏斗状に広げて直線的アクセスを得る開始操作には、根管内で使うラルゴドリル、ピーソーリーマー、ゲーツグリッデンドリルが対応し、窩洞形成用バーは区別する。

選択肢の確認

a.ラルゴドリル
正しい。ラルゴドリルは根管上部の拡大やポスト孔形成などに用いる根管用回転器具です。

b.根管形成用バー
誤り。根管形成用バーは髄腔開拡や根管口の明示に用いることがありますが、提示選択肢中の根管上部形成器具としては選びません。

c.ピーソーリーマー
正しい。ピーソーリーマーは根管口から根管上部の拡大に用います。

d.ゲーツグリッデンドリル
正しい。ゲーツグリッデンドリルは根管上部を漏斗状に拡大し、直線的アクセスを得るために用います。

e.インバーテッドコーンバー
誤り。インバーテッドコーンバーはアンダーカット形成などに使う窩洞形成用バーで、根管形成開始には用いません。

覚えるポイント

  • Gates、Peeso、Largoは根管上部の拡大に用います。
  • 彎曲根管では穿孔を避ける方向へ慎重に使用します。
  • アクセス窩洞形成用バーと根管内器具を区別します。

関連問題

116D057116D059
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)