117A029|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
骨縁下ポケットに適応されるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: c・e
正答
c、e
この問題のポイント
骨縁下ポケットでは、ポケット底が歯槽骨頂より根尖側にあるため、骨欠損へ到達できるフラップ手術が適応になります。
解説
骨縁下ポケットでは、軟組織だけを外側から切除する方法では骨欠損や根面を十分に処置できません。歯肉剝離搔爬術では粘膜骨膜弁を剝離して根面と骨欠損を明視下に置き、炎症組織除去や根面処置を行えます。
歯肉弁根尖側移動術もフラップを用いてポケットを除去・減少させる術式で、骨縁下ポケットに適用されることがあります。欠損形態によっては再生療法も検討します。
選択肢の確認
a.新付着術
誤り。
新付着術は主に軟組織壁の処置による新付着を期待する方法で、本問で骨縁下ポケットに対する代表的選択肢としては選びません。
b.歯肉切除術
誤り。
歯肉切除術は骨頂より歯冠側にポケット底がある骨縁上ポケットに適し、骨縁下ポケットには原則適しません。
c.歯肉剝離搔爬術
正しい。
歯肉剝離搔爬術はフラップを剝離して骨欠損と根面へ到達できるため適応になります。
d.歯周ポケット搔爬術
誤り。
歯周ポケット搔爬術は閉鎖的処置であり、深い骨縁下欠損を明視下に処置する方法ではありません。
e.歯肉弁根尖側移動術
正しい。
歯肉弁根尖側移動術はフラップを根尖側へ移動してポケットを減少させる術式で、骨縁下ポケットに適用されます。
覚えるポイント
- 骨縁上ポケット:歯肉切除術を検討。
- 骨縁下ポケット:フラップを開いて根面・骨欠損へ到達します。
- 骨欠損形態により切除療法と再生療法を選びます。