117B007|第117回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
血圧を低下させるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗に大きく左右されます。
解説
ヒスタミンはH1受容体などを介して血管内皮に作用し、血管拡張と血管透過性亢進を起こします。全身性に作用すると末梢血管抵抗が低下し、血圧低下をきたします。アナフィラキシーでは、この作用に加えて気道浮腫や気管支収縮が生じ、循環不全へ進行することがあります。
一方、アルドステロンやコルチゾールは体液量や血管反応性を介して血圧を維持・上昇させる方向に働きます。トロンボキサンA2は血管収縮と血小板凝集を促進します。
選択肢の確認
a.ドパミン
誤り。
ドパミンは用量により作用が異なりますが、循環管理では心収縮力増強や血管収縮を通じて血圧を維持・上昇させる目的で用いられます。
b.ヒスタミン
正しい。
ヒスタミンは血管拡張と血管透過性亢進を起こし、末梢血管抵抗を低下させて血圧を下げます。
c.コルチゾール
誤り。
コルチゾールは血管のカテコールアミン反応性を維持し、血圧低下を防ぐ方向に働きます。
d.アルドステロン
誤り。
アルドステロンはナトリウムと水の再吸収を促進し、循環血液量を増やして血圧を上げる方向に働きます。
e.トロンボキサンA2
誤り。
トロンボキサンA2は血管収縮と血小板凝集を促進するため、血圧を低下させる物質ではありません。
覚えるポイント
- ヒスタミンは血管拡張と透過性亢進を起こす。
- アナフィラキシーではヒスタミン作用により血圧低下が起こり得る。
- トロンボキサンA2は血管収縮と血小板凝集を促進する。