117D027|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
エナメルマトリックスタンパク質の使用目的はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
エナメルマトリックスタンパク質は歯根発生を模倣し、新生セメント質、歯根膜、歯槽骨の再生を促す目的で用います。
解説
歯周組織再生療法では、根面を清掃・処理した後にエナメルマトリックスタンパク質を応用します。セメント芽細胞の分化を促し、無細胞セメント質の形成と新付着を得ることが主要な目的です。
再生された歯根膜線維が新生セメント質と歯槽骨を結ぶことで、失われた支持組織の回復を目指します。単なる上皮の根尖側移動や歯肉結合組織の増殖とは異なります。
選択肢の確認
a.血管新生
誤り。血管新生は創傷治癒に必要ですが、エナメルマトリックスタンパク質使用の代表的な直接目的として選びません。
b.固有歯槽骨再生
正しい。歯周組織再生の一部として固有歯槽骨の再生を目指します。
c.歯肉結合組織増殖
誤り。歯肉結合組織だけを増殖させる治療ではなく、セメント質・歯根膜・歯槽骨の再生を目的とします。
d.接合上皮根尖側移動
誤り。接合上皮の根尖側移動は長い上皮性付着につながり、再生療法で促進したい現象ではありません。
e.無細胞セメント質形成
正しい。無細胞セメント質形成を促し、新生歯根膜線維の付着を目指します。
覚えるポイント
- EMDは歯根発生過程を模倣する。
- 無細胞セメント質形成と新付着を促す。
- 歯槽骨・歯根膜を含む歯周組織再生を目指す。