117D064|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
齲蝕の進行に伴う歯髄疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
歯髄疾患は、生活反応、疼痛の性状、露髄状態、排膿、歯髄組織の壊死・増殖を対応させます。
解説
急性化膿性歯髄炎では歯髄内に膿瘍が形成され、外見上明らかな露髄がなくても微小な交通を介して感染している不顕性露髄がみられることがあります。
慢性潰瘍性歯髄炎は齲窩と歯髄腔が開放された状態、慢性増殖性歯髄炎は若年者の開放性齲窩に肉芽組織が増殖する状態です。歯髄壊死と腐敗性変化も区別します。
選択肢の確認
a.歯髄壊死 腐敗臭
誤り。腐敗臭は細菌感染による歯髄壊疽でみられる所見で、単なる歯髄壊死の必須所見ではありません。
b.急性壊疽性歯髄炎 波 動
誤り。波動は軟組織内に液体や膿が貯留した膿瘍でみられる触診所見で、歯髄腔内病変の所見ではありません。
c.急性化膿性歯髄炎 不顕性露髄
正しい。急性化膿性歯髄炎では、明らかな露髄が見えない不顕性露髄を介して感染が成立することがあります。
d.慢性潰瘍性歯髄炎 歯髄腔の閉鎖
誤り。慢性潰瘍性歯髄炎では歯髄腔は齲窩へ開放され、閉鎖していません。
e.慢性増殖性歯髄炎 自発痛
誤り。慢性増殖性歯髄炎は自発痛が乏しく、刺激時出血などを認めることがあります。
覚えるポイント
- 急性化膿性歯髄炎は歯髄内膿瘍。
- 慢性潰瘍性歯髄炎は開放性露髄。
- 慢性増殖性歯髄炎は若年者の歯髄ポリープ。