118A052第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

12 歳の男児。歯の変色を主訴として来院した。萌出時は問題なかったが、次第 に気になってきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 13)を別に示す。 変色の原因特定のために確認するのはどれか。1 つ選べ。

118A052の問題画像
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正解: e

正答

e

この問題のポイント

萌出時には正常で、その後徐々に目立ってきた変色は、歯の形成期に生じる内因性変色より、飲食物などによる外因性着色を考えます。

解説

茶、コーヒー、着色飲料などに含まれる色素は、歯面の獲得被膜やプラークへ付着し、時間とともに外因性着色を生じます。原因を特定するには、摂取飲料の種類・頻度、口腔清掃状況を確認します。

症例問題の解き方
「萌出時から存在したか」「単一歯か多数歯か」「表面着色か歯質内部の変色か」を整理します。

画像の確認

実画像では、複数の前歯唇面が淡い黄褐色調を帯びているが、局所的な破折や一歯だけの灰色変色はみられず、歯面形態は保たれている。外因性着色の原因を探るため飲み物の嗜好を尋ねる正答eを支える。

選択肢の確認

a.外傷の既往
誤り。
外傷は歯髄壊死や歯髄腔内出血により、特定の歯の内因性変色を生じます。多数歯の後天的表面着色を説明しにくい所見です。

b.離乳の時期
誤り。
離乳時期は本症例の萌出後の歯面着色の原因特定に直接つながりません。

c.口呼吸の有無
誤り。
口呼吸は口腔乾燥や前歯部歯肉炎に関係しますが、提示された変色の主要な原因確認項目ではありません。

d.常用薬の有無
誤り。
薬剤による歯の内因性変色は形成期や特定薬剤との関係を考えますが、萌出時正常で徐々に生じた表面着色では飲食習慣を優先します。

e.摂取飲料の嗜好
正しい。
着色性飲料の種類と摂取頻度は、外因性着色の原因特定に重要です。

覚えるポイント

  • 萌出後に徐々に生じる変色では外因性着色を考えます。
  • 飲料、食品、口腔清掃、喫煙歴を確認します。
  • 外傷による変色は単一歯に生じることが多くなります。

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