118A087|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
CT(別冊No. 31)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
頭頸部CTで偶然みつかる石灰化物は、位置と形態から鑑別します。頸動脈分岐部付近にみられる不整な石灰化は頸動脈の石灰化を考えます。
解説
頸動脈石灰化は動脈硬化性プラークの石灰化を反映し、一般に頸椎C3~C4付近、舌骨の後外側、咽頭腔の外側に位置します。
画像の確認
実画像では、頸部横断CTの矢印が咽頭外側、頸椎前外側の血管走行部にある板状石灰化を示している。位置と形から頸動脈石灰化を選ぶ正答eに対応する。
選択肢の確認
a.静脈石
誤り。
静脈奇形内に生じ、円形・同心円状の石灰化として複数みられることがあります。頸動脈走行に沿う石灰化とは異なります。
b.扁桃結石
誤り。
口蓋扁桃部に小粒状の石灰化としてみられ、より内側の咽頭部に位置します。
c.顎下腺管内唾石
誤り。
口底の顎下腺管走行に沿い、下顎体内側から前方に位置します。
d.茎状突起の過長
誤り。
側頭骨から下前方へ連続する細長い骨性構造としてみられます。
e.頸動脈の石灰化
正しい。
頸動脈分岐部付近の不整な石灰化として認められます。動脈硬化リスクの評価につながります。
覚えるポイント
- 頸動脈石灰化はC3~C4付近を目安にします。
- 静脈石は円形、茎状突起は連続した細長い像です。
- 偶発所見でも必要に応じて医科へ情報提供します。