118A088|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
7 歳の男児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の口腔内写 真(別冊No. 32A)、下顎後退位の口腔内写真(別冊No. 32B)及びエックス線画像 (別冊No. 32C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。 適切な対応はどれか。3 つ選べ。

3つ選択
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正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
混合歯列期の前歯部異常で、過剰歯が永久前歯萌出や排列を妨げている場合は、過剰歯を除去し、リンガルアーチで歯列と空隙を管理します。
解説
口腔内写真とエックス線画像から、上顎左右の過剰歯が前歯部の萌出・排列障害に関与していると判断します。萌出している過剰歯と埋伏過剰歯を適切な時期に抜去し、永久歯の自然萌出を促します。
リンガルアーチは臼歯を固定源として空隙を保持し、前歯部排列の基盤を整えます。
画像の確認
実画像では、混合歯列期の上顎前歯部に叢生があり、エックス線像には萌出した過剰歯と反対側の埋伏過剰歯が写っている。下顎歯列をリンガルアーチで管理し、上顎左側の過剰歯と上顎右側の埋伏過剰歯を抜去する正答b・c・eを支える。
選択肢の確認
a.咬合挙上板の装着
誤り。
前歯の咬合干渉を解除する目的で使うことがありますが、本症例の主要原因である過剰歯への処置にはなりません。
b.リンガルアーチの装着
正しい。
臼歯を固定源として空隙を保持し、過剰歯抜去後の永久前歯萌出・排列を管理します。
c.上顎左側過剰歯の抜去
正しい。
萌出・排列障害の原因となる左側過剰歯を除去します。
d.上顎前方牽引装置の装着
誤り。
骨格性上顎劣成長に対する装置です。本症例では下顎後退位の評価と過剰歯への対応が中心です。
e.上顎右側埋伏過剰歯の抜去
正しい。
埋伏過剰歯が永久前歯の萌出を妨げるため、位置と歯根形成を確認して抜去します。
覚えるポイント
- 過剰歯は永久前歯の萌出遅延・正中離開・位置異常の原因です。
- 原因歯を除去し、必要に応じて空隙を保持します。
- 下顎後退位で反対咬合が改善するかを必ず確認します。