118B037|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
筋緊張の強い身体障害者への行動調整はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
筋緊張が強い身体障害者では、異常反射や痙縮を誘発しにくい反射抑制体位を用いて安全に診療します。
解説
脳性麻痺などで筋緊張が亢進している患者では、不適切な頭位・体位、急な刺激、不安によって原始反射や伸展パターンが強まり、診療姿勢の保持が困難になります。
反射抑制体位は、頭部・体幹・四肢を異常反射が出にくい位置に整え、筋緊張を軽減する方法です。患者ごとに楽な姿勢を確認し、無理な固定は避けます。
医療安全上のポイント
急な体位変換や強制的な開口は筋緊張を増悪させるため、ゆっくり予告しながら操作します。
選択肢の確認
a.モデリング
誤り。
モデリングは他者の行動を観察して学習させる行動調整法です。筋緊張そのものを直接抑制する方法ではありません。
b.応用行動分析
誤り。
応用行動分析は行動の前後関係を分析して望ましい行動を増やす方法です。痙縮や異常反射への直接的な体位調整ではありません。
c.シェイピング
誤り。
シェイピングは目標行動へ近づく行動を段階的に強化する方法です。強い筋緊張の抑制には直接対応しません。
d.反射抑制体位
正しい。
反射抑制体位は異常反射を誘発しにくい姿勢をとらせ、筋緊張を軽減して診療を行いやすくします。
e.オペラント条件付け
誤り。
オペラント条件付けは行動の結果によって行動頻度を変化させる学習法です。筋緊張に対する身体的対応ではありません。
覚えるポイント
- 筋緊張が強い患者には反射抑制体位を用います。
- 行動調整法と神経筋緊張への体位調整を区別します。
- 急な刺激や無理な固定は痙縮を増強させます。