118C081|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学病理・微生物・免疫
免疫能が低下した患者にウイルスの日和見感染で生じるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
免疫能低下患者の舌側縁に生じるウイルス性日和見感染では、Epstein-Barrウイルスによる毛状白板症が重要です。
解説
毛状白板症は、HIV感染、臓器移植後、免疫抑制薬使用などの免疫低下状態で、潜伏していた**Epstein-Barrウイルス〈EBV〉**が再活性化して生じます。舌側縁に擦過で除去しにくい白色病変を認め、表面が毛状・皺状にみえることがあります。
通常は疼痛が乏しく、免疫状態の評価が重要です。カンジダ症との鑑別では、カンジダ性偽膜が擦過で除去されやすい点が参考になります。
感染症のポイント
日和見感染では、病変名と原因微生物に加え、背景となる免疫低下の原因を確認します。
選択肢の確認
a.多形紅斑
誤り。多形紅斑は感染や薬剤を契機とする急性炎症性疾患で、ウイルスの局所的日和見感染病変ではありません。
b.類天疱瘡
誤り。類天疱瘡は基底膜部に対する自己抗体による自己免疫性水疱症です。
c.毛状白板症
正しい。毛状白板症は免疫低下時のEBV再活性化により、主に舌側縁へ生じます。
d.白色海綿状母斑
誤り。白色海綿状母斑は遺伝性角化異常で、幼少期から両側頰粘膜などに白色病変を示します。
e.扁平苔癬様病変〈口腔苔癬様病変〉
誤り。扁平苔癬様病変〈口腔苔癬様病変〉は薬剤や接触材料、移植片対宿主病などに関連し、ウイルス性日和見感染そのものではありません。
覚えるポイント
- 毛状白板症の原因はEBVです。
- 免疫低下患者の舌側縁に好発します。
- 白色病変が擦過で除去できるかをカンジダ症との鑑別に用います。