118D021第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

上顎左側犬歯の根尖部圧痛を主訴として来院した患者のエックス線画像(別冊 No. 3)を別に示す。 診断と治療方針の決定に必要なのはどれか。2 つ選べ。

118D021の問題画像
2つ選択
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正解: c・e

正答

c、e

この問題のポイント

根尖部圧痛がある歯では、歯髄の生活状態と、根尖部病変・根管形態の三次元的広がりを評価して診断と治療方針を決めます。

解説

歯髄電気診は、対象歯の歯髄が刺激に反応するかを評価し、生活歯か失活歯かを判断する手掛かりになります。根尖部圧痛だけでは歯髄の状態を確定できないため重要です。

歯科用コーンビームCTは、二次元画像で重なる根尖部や周囲骨、根管形態、病変と隣接解剖構造との関係を三次元的に評価できます。

画像の確認

実画像では、上顎左側犬歯根尖部の異常像が隣在歯根や周囲構造と二次元的に重なり、単純エックス線像だけでは病変の三次元的位置と広がりを確定しにくい。原因歯の歯髄生活性を歯髄電気診で確認し、歯科用コーンビームCTで根尖部と周囲構造の位置関係を立体的に評価する必要がある。

選択肢の確認

a.切削診
誤り。
切削診は歯質を切削して疼痛反応をみる侵襲的検査で、他の生活反応検査が困難な場合に限って検討します。

b.麻酔診
誤り。
麻酔診は疼痛原因歯の局在が不明な場合に麻酔で痛みの変化をみる検査です。根尖部圧痛歯の生活状態や三次元形態の評価には直接結び付きません。

c.歯髄電気診
正しい。
歯髄電気診は歯髄の生活反応を評価し、診断と治療方針の決定に必要です。

d.レーザー蛍光強度測定
誤り。
レーザー蛍光強度測定は主にう蝕の検出・評価に用い、根尖部病変や歯髄生活性の評価が目的ではありません。

e.歯科用コーンビームCT
正しい。
歯科用コーンビームCTは根尖部病変や根管形態、周囲組織との位置関係を三次元的に評価できます。

覚えるポイント

  • 根尖部圧痛だけで歯髄の生活状態は決まりません。
  • 歯髄電気診は歯髄反応、CBCTは三次元形態を評価します。
  • 打診・圧痛は主に歯根膜や根尖周囲組織の炎症を反映します。

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