119B060|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
温熱刺激によって持続する痛みが誘発されるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
温熱刺激で痛みが持続する所見は、不可逆性の強い歯髄炎を示し、上行性歯髄炎と 急性化膿性歯髄炎でみられます。
解説
歯髄炎が進行すると、硬い象牙質に囲まれた歯髄腔内で炎症性浮腫と内圧上昇が生じます。温熱刺激は血流と組織圧を増加させ、刺激除去後も続く疼痛や自発痛を誘発します。これは可逆性の歯髄充血より不可逆性歯髄炎を示唆します。
温度診では、反応の有無だけでなく、刺激の種類、疼痛の強さ、刺激除去後の持続時間を確認します。
選択肢の確認
a.歯髄充血
誤り。
歯髄充血では冷刺激などによる一過性の疼痛が中心で、刺激を除くと速やかに消失します。
b.上行性歯髄炎
正しい。
上行性歯髄炎では根尖側などから炎症が歯髄へ波及し、温熱刺激による持続痛を生じることがあります。
c.急性化膿性歯髄炎
正しい。
急性化膿性歯髄炎では歯髄内圧が高まり、温熱で増悪する持続性・拍動性疼痛がみられます。
d.慢性潰瘍性歯髄炎
誤り。
慢性潰瘍性歯髄炎は露出歯髄表面が潰瘍化した慢性病変で、急性の持続性温熱痛が代表ではありません。
e.慢性増殖性歯髄炎
誤り。
慢性増殖性歯髄炎は若年者の開放性齲窩で歯髄組織が増殖する病態で、通常は強い持続性温熱痛を主徴としません。
覚えるポイント
- 持続性温熱痛は不可逆性歯髄炎を疑います。
- 刺激除去後も痛むかを確認します。
- 一過性冷水痛は可逆性病変との鑑別に重要です。