119C006|第119回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
回復体位の目的はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
回復体位は、反応が十分でないものの正常な呼吸がある人で、舌根沈下などによる上気道閉塞を防ぐために用います。
解説
回復体位では患者を側臥位にし、頭部を安定させて気道を開きます。口腔内の分泌物や嘔吐物が外へ流れやすくなるため、気道閉塞や誤嚥の危険を軽減できます。
ただし、呼吸が正常でない場合は回復体位ではなく、直ちに胸骨圧迫を開始してAEDを手配します。体位をとった後も呼吸状態を継続して観察します。
選択肢の確認
a.血圧の回復
誤り。
回復体位そのものに血圧を回復させる治療効果はありません。
b.自発呼吸の再開
誤り。
自発呼吸がない患者には心肺蘇生が必要であり、回復体位の適応ではありません。
c.意識レベルの回復
誤り。
回復体位は意識レベルを回復させる処置ではありません。
d.上気道閉塞の防止
正しい。
側臥位で気道を保ち、舌根沈下や分泌物による上気道閉塞を防ぐことが主目的です。
e.胃内容物の逆流防止
誤り。
胃内容物の逆流そのものを防ぐ体位ではありません。逆流した内容物を口外へ排出しやすくし、誤嚥リスクを下げます。
覚えるポイント
- 回復体位は反応不良でも正常呼吸がある人に用います。
- 主目的は気道確保と分泌物の排出です。
- 正常呼吸がなければ胸骨圧迫とAEDを優先します。