119C054|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
悪性リンパ腫の発症に関与する唾液腺疾患はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
Sjögren症候群では唾液腺に慢性リンパ球性炎症が起こり、MALTリンパ腫など悪性リンパ腫の発症リスクが高くなります。
解説
Sjögren症候群は自己免疫性疾患で、唾液腺と涙腺が障害され、口腔乾燥と眼乾燥を生じます。唾液腺内に持続するB細胞系の免疫反応を背景として、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫などを合併することがあります。
唾液腺腫脹が持続・増大する場合、左右差、硬さ、リンパ節腫脹、全身症状を評価し、画像検査や生検を検討します。
選択肢の確認
a.粘液囊胞
誤り。
粘液囊胞は唾液の漏出・貯留による嚢胞性病変で、悪性リンパ腫発症との代表的関連はありません。
b.Sjögren 症候群
正しい。
Sjögren症候群では慢性リンパ球性唾液腺炎を背景に悪性リンパ腫の発症リスクが上昇します。
c.巨細胞封入体症
誤り。
巨細胞封入体症はサイトメガロウイルス感染で、悪性リンパ腫の前駆となる唾液腺疾患ではありません。
d.流行性耳下腺炎
誤り。
流行性耳下腺炎はムンプスウイルスによる急性唾液腺炎で、悪性リンパ腫発症との代表的関連はありません。
e.壊死性唾液腺化生
誤り。
壊死性唾液腺化生は自然治癒する良性の反応性病変で、悪性リンパ腫の原因ではありません。
覚えるポイント
- Sjögren症候群は自己免疫性唾液腺炎です。
- 口腔乾燥と眼乾燥を生じます。
- 持続する唾液腺腫脹ではMALTリンパ腫を鑑別します。