31PM026|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
次の文を読み、〔問題 25〕、〔問題 26〕に答えよ。 「糖質①」を含む食品および「糖質①」をすべて「糖質②」あるいは「糖質③」に置換した食品を24か月間摂取させた各群の一人平均増加DMF歯面数の結果を図に示す。 糖質①と比較して糖質③で低いのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・d
正答
b:酸産生能、d:プラーク形成能
この問題のポイント
Turku Sugar Studyの糖質①はスクロース、③はキシリトールです。キシリトールが口腔細菌に利用されにくい性質から、低下する二つの能力を選びます。
解説
画像では糖質①群の増加DMF歯面数が24か月で約7に達する一方、糖質③群はほぼ0です。スクロースはプラーク細菌に発酵されて有機酸を生じ、さらにグルコシルトランスフェラーゼの基質となって粘着性不溶性グルカンを形成します。キシリトールは多くのう蝕原性菌がエネルギー源として発酵利用できず、酸産生が少なく、スクロース由来グルカンもつくらないためプラーク形成能が低くなります。
選択肢の確認
- a 緩衝能:主に唾液中の重炭酸塩などが酸を中和する能力であり、糖質③自体の作用としてスクロースより低くなる項目ではありません。
- b 酸産生能:キシリトールはう蝕原性菌に発酵されにくいため、スクロース摂取時よりプラーク内の酸産生が少なくなります。
- c 再石灰化能:唾液中のカルシウム・リン酸やフッ化物に関係する性質で、キシリトールで低下するとはいえません。咀嚼による唾液刺激は再石灰化を助け得ます。
- d プラーク形成能:キシリトールから粘着性不溶性グルカンを合成できないため、スクロースより付着性プラークの形成が抑えられます。
覚えるポイント
スクロース=酸+不溶性グルカン、キシリトール=非発酵性で低酸産生・低プラーク形成という差がう蝕増加の差につながります。