Y2023M10E2Q27|第2023年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
筋肉に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、骨格筋、平滑筋、心筋、筋疲労、筋収縮、筋肥大及び反射が問われています。
熱い物に触れたとき、危険な刺激から手足を遠ざけるために、その肢を曲げて体幹へ近づける反応を屈曲反射といいます。
解説
筋肉の種類
筋肉は、構造や働きによって主に次の三つに分けられます。
- 骨格筋
- 心筋
- 平滑筋
骨格筋は横紋を持ち、多くは骨に付着して身体を動かします。通常は意思によって動かせる随意筋です。
心筋も横紋を持ちますが、意思では動かせない不随意筋です。
平滑筋は横紋を持たず、消化管、血管、膀胱などの内臓に分布する不随意筋です。
筋肉と疲労
筋肉は神経からの刺激によって収縮します。
一般に、神経よりも筋肉の方が疲労しやすいとされています。
筋肉では、エネルギー源の不足、代謝産物の蓄積、神経筋接合部や筋線維の機能変化などによって、収縮力が低下します。
等張性収縮と等尺性収縮
荷物を持ち上げるときや屈伸運動では、筋肉の長さが変化しながら力を発揮します。
このような収縮を等張性収縮といいます。
重い荷物を動かさずに持ち続ける場合など、筋肉の長さをほとんど変えずに力を発揮する収縮を等尺性収縮といいます。
筋肥大
筋力トレーニングを続けると、主に個々の筋線維が太くなることで筋肉が肥大し、筋力が増強します。
通常、筋線維の数が大きく増えることが主な原因ではありません。
反射
反射は、刺激に対して意思とは無関係に起こる、一定の反応です。
熱い物に触れたときに、脊髄を介して素早く手足を引っ込める反応は屈曲反射です。
ひっかけポイント
心筋は不随意筋ですが横紋筋です。また、荷物を動かすときは等張性収縮、動かさずに支えるときは等尺性収縮です。
作業管理のポイント
静的筋作業を長時間続けると、筋肉内の血流が低下して疲労しやすくなります。作業姿勢、保持時間、重量、休憩、補助具の使用を確認します。
選択肢の確認
1.横紋筋は、骨に付着して身体の運動の原動力となる筋肉で意志によって動かすことができるが、平滑筋は、心筋などの内臓に存在する筋肉で意志によって動かすことができない。
誤り。
骨格筋が随意性の横紋筋である点は正しいですが、心筋は平滑筋ではありません。心筋は、不随意筋でありながら横紋筋に分類されます。
2.筋肉は神経からの刺激によって収縮するが、神経より疲労しにくい。
誤り。
一般に、筋肉は神経より疲労しやすいとされています。継続的な収縮により、筋肉の収縮力は次第に低下します。
3.荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは、筋肉が長さを変えずに外力に抵抗して筋力を発生させる等尺性収縮が生じている。
誤り。
荷物を持ち上げたり屈伸運動をしたりするときは、筋肉の長さが変化するため、主に等張性収縮が生じます。等尺性収縮は、荷物を動かさずに保持するときなどにみられます。
4.強い力を必要とする運動を続けていると、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、その数が増えることによって筋肉が太くなり筋力が増強する。
誤り。
筋力トレーニングによる筋肥大は、主に個々の筋線維が太くなることで生じます。筋線維の数が増えることが主な仕組みではありません。
5.刺激に対して意識とは無関係に起こる定型的な反応を反射といい、四肢の皮膚に熱いものが触れたときなどに、その肢を体幹に近づけるような反射は屈曲反射と呼ばれる。
正しい。
反射は、刺激に対して意思とは無関係に起こる一定の反応です。有害な刺激から四肢を遠ざけるために屈曲させる反射を、屈曲反射といいます。
覚えるポイント
- 骨格筋は随意性の横紋筋である。
- 心筋は不随意筋であるが横紋筋である。
- 平滑筋は消化管や血管などに分布する不随意筋である。
- 荷物を動かすときは主に等張性収縮が起こる。
- 荷物を動かさずに保持するときは等尺性収縮が起こる。
- 筋肥大は主に筋線維が太くなることで生じる。
- 熱い物から手足を引く反応は屈曲反射である。