Y2025M04E2Q26|第2025年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、腎臓での尿の生成と、**尿素窒素(BUN)**の意味が問われています。
腎臓の働きは、次の流れで整理します。
- 腎小体で血液がろ過され、原尿が作られる
- 尿細管で必要な水分や成分が再吸収される
- 不要な物質が尿として排出される
- BUNは、腎機能低下などで高くなることがある
解説
腎臓では、糸球体で血液がろ過され、ボウマン嚢に原尿が作られます。このとき、通常、蛋白質のような大きな成分はろ過されにくいです。
その後、尿細管で水分や身体に必要な成分が再吸収され、残ったものが尿になります。尿の生成と排出により、水分量、電解質、老廃物の調節が行われます。
尿素窒素(BUN)は、蛋白質代謝で生じた尿素に含まれる窒素を示す値です。腎臓の排泄機能が低下すると、血液中に尿素窒素がたまり、BUNが高くなることがあります。
したがって、「BUNの値が低くなる場合は、腎臓の機能の低下が考えられる」とする選択肢4が誤りです。
ひっかけポイント
腎機能低下では、排泄されるべき老廃物が血液中に残りやすくなります。BUNは低下ではなく、上昇が問題となることが多いと押さえます。
健康管理のポイント
尿検査や血液検査は健康状態を知る手掛かりです。衛生管理者は検査値から診断するのではなく、異常所見がある場合に結果通知、受診勧奨、産業医との連携につなげます。
選択肢の確認
1.腎臓の腎小体では、糸球体から血液中の蛋白質以外の血漿成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
記述としては正しい。
腎小体では、糸球体で血液がろ過され、ボウマン嚢に原尿が生成されます。通常、蛋白質のような大きな成分はろ過されにくいです。
2.腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成される。
記述としては正しい。
原尿のうち、大部分の水分や必要な成分は尿細管で再吸収されます。再吸収されずに残った不要な成分が尿として排出されます。
3.尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
記述としては正しい。
腎臓は、水分量や電解質濃度を調節し、老廃物を尿として排出します。体内環境を一定に保つ重要な器官です。
4.血液中の尿素窒素(BUN)の値が低くなる場合は、腎臓の機能の低下が考えられる。
正答。記述としては誤り。
腎臓の排泄機能が低下すると、尿素窒素が血液中に残りやすくなり、BUNが高くなることがあります。低くなる場合を腎機能低下の典型として説明している点が誤りです。
5.尿の約95%は水分で、約5%が固形物であるが、その成分は全身の健康状態をよく反映するので、尿検査は健康診断などで広く行われている。
記述としては正しい。
尿は大部分が水分で、残りに尿素、電解質などの固形成分が含まれます。尿検査は、腎臓や糖代謝などの状態を把握するため、健康診断で広く行われています。
覚えるポイント
- 腎小体では、ろ過により原尿が作られます。
- 尿細管では、水分や必要な成分が再吸収されます。
- 腎機能低下では、BUNが高くなることがあります。