Y2025M10E2Q15第2025年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第二種労働衛生健康保持増進

厚生労働省の「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に基づく健康保持増進対策に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、健康保持増進対策の考え方が問われています。

適切でないものを選ぶ問題なので、正答の選択肢は「内容として不適切」です。

解説

健康保持増進対策は、労働者の健康づくりを事業場として進める取組です。

個々の労働者に対する支援だけでなく、職場全体を対象にした取組も含まれます。生活習慣、運動、栄養、メンタルヘルス、口腔保健などを幅広くとらえます。

また、課題の把握や目標設定では、健康診断結果などの客観的な数値を活用することが望ましいとされています。

医療保険者と事業者が連携して健康づくりを進める取組は、一般にコラボヘルスと呼ばれます。個人情報保護や利用目的、法令上の取扱いに配慮したうえで、定期健康診断の結果の記録など、健康状態を把握できる客観的な数値を連携に活用することがあります。

したがって、「提供してはならない」と一律に否定している選択肢5は適切ではありません。

健康管理のポイント
健康情報は慎重に取り扱います。ただし、適切な手続きと管理のもとで、健康保持増進や職場改善に活用することが重要です。

衛生管理上のポイント
衛生管理者としては、健康診断結果を単に保管するだけでなく、産業医、人事労務部門、医療保険者との連携を通じて、健康保持増進対策につなげます。

選択肢の確認

1.健康保持増進措置は、主に生活習慣上の課題を有する労働者の健康状態の改善を目指すために個々の労働者に対して実施するものと、事業場全体の健康状態の改善や健康保持増進に係る取組の活性化等、生活習慣上の課題の有無に関わらず労働者を集団として捉えて実施するものがある。
記述としては適切である。
健康保持増進措置には、個人を対象とする取組と、労働者集団を対象とする取組があります。

2.健康保持増進に関する課題の把握や目標の設定等においては、労働者の健康状態等を客観的に把握できる数値を活用することが望ましい。
記述としては適切である。
健康診断結果や問診結果などの客観的な数値を活用することで、課題の把握や目標設定を行いやすくなります。

3.健康測定の結果に基づき行う健康指導には、運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、口腔保健指導、保健指導が含まれる。
記述としては適切である。
健康保持増進のための指導は、身体面だけでなく、メンタルヘルス、栄養、口腔保健、保健指導を含めて総合的に行います。

4.健康保持増進対策の推進に当たっては、事業者が労働者等の意見を聴きつつ事業場の実態に即した取組を行うため、労使、産業医、衛生管理者等で構成される衛生委員会等を活用する。
記述としては適切である。
衛生委員会等を活用することで、労働者の意見や産業保健スタッフの知見を取り入れ、事業場の実態に合った対策を進めることができます。

5.医療保険者と連携したコラボヘルス等の労働者の健康保持増進対策を推進するためであっても、定期健康診断の結果の記録等、労働者の健康状態等が把握できる客観的な数値等を医療保険者に提供してはならない。
正答。適切でない。
コラボヘルス等を推進する場合、個人情報保護や法令上の取扱いに配慮しながら、健康状態等を客観的に把握できる数値を医療保険者との連携に活用することがあります。「提供してはならない」と一律にいうのは適切ではありません。

覚えるポイント

  • 健康保持増進対策には、個人対象と集団対象の取組があります。
  • 課題把握や目標設定には、客観的な数値を活用します。
  • 衛生委員会等を活用し、事業場の実態に合った取組を進めます。
  • 健康情報は慎重に扱いながら、コラボヘルス等の連携に活用します。

関連問題

Y2025M10E2Q14Y2025M10E2Q16
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)