Y2026M04E2Q5第2026年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第二種関係法令医師による面接指導

労働時間の状況等が一定の要件に該当する労働者に対して、法令により実施することが義務付けられている医師による面接指導に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 ただし、労働者の中に、新たな技術、商品又は役務の研究開発に係る業務に従事する者、高度プロフェッショナル制度の対象者及び医師はいないものとする。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、長時間労働者に対する医師による面接指導が問われています。

一般の労働者については、時間外・休日労働時間が一定時間を超え、疲労の蓄積が認められ、本人から申出があった場合に面接指導を行う点が重要です。

解説

長時間労働は、脳・心臓疾患やメンタルヘルス不調のリスクと関係します。そのため、事業者には、労働時間の状況を把握し、一定の要件に該当する労働者に医師による面接指導を実施することが求められます。

この問題では、研究開発業務従事者、高度プロフェッショナル制度対象者、医師はいないものとされています。そのため、一般の労働者に対する面接指導のルールとして考えます。

一般の労働者については、休憩時間を除き1週間当たり40時間を超えて労働させた時間が1か月当たり80時間を超え、疲労の蓄積が認められ、労働者から申出があった場合に、医師による面接指導の対象となります。

選択肢1は、「100時間を超えた労働者に対し、本人の申出の有無にかかわらず」としている点が誤りです。

ひっかけポイント
この問題では、ただし書きにより、研究開発業務従事者、高度プロフェッショナル制度対象者、医師を除いて考えます。対象者の種類により面接指導の要件が異なるため、まず条件を確認します。

長時間労働対策のポイント
衛生管理者としては、労働時間の把握、面接指導の対象者確認、産業医や人事労務部門との連携、面接指導後の就業上の措置につなげる視点が重要です。

選択肢の確認

1.休憩時間を除き1週間当たり40時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間が1か月当たり100時間を超えた労働者に対し、本人の申出の有無にかかわらず医師による面接指導を行わなければならない。
正答。記述としては誤り。
この問題では、一般の労働者について考えます。一般の労働者では、1か月当たり80時間を超え、疲労の蓄積が認められ、本人から申出があった場合に面接指導の対象となります。「100時間を超えた労働者に対し、本人の申出の有無にかかわらず」とする記述は誤りです。

2.事業者は、面接指導を実施するため、タイムカードによる記録等の客観的な方法その他の適切な方法により、労働者の労働時間の状況を把握しなければならない。
記述としては正しい。
事業者は、面接指導の対象者を把握するため、タイムカード、パソコンの使用記録、その他の客観的な方法などにより、労働時間の状況を把握する必要があります。

3.面接指導の対象となる労働者は、事業者の指定した医師が行う面接指導を受けることを希望しない場合は、他の医師の行う面接指導を受け、その結果を証明する書面を事業者に提出することができる。
記述としては正しい。
労働者は、事業者が指定した医師による面接指導を希望しない場合、他の医師による面接指導を受け、その結果を証明する書面を事業者に提出することができます。

4.事業者は、面接指導の結果に基づき、労働者の健康を保持するために必要な措置について、原則として、面接指導が行われた後、遅滞なく、医師の意見を聴かなければならない。
記述としては正しい。
事業者は、面接指導の結果に基づき、労働者の健康保持に必要な措置について医師の意見を聴く必要があります。必要に応じて、労働時間の短縮、配置転換、休業などの就業上の措置につなげます。

5.事業者は、面接指導の結果に基づき、当該面接指導の結果の記録を作成して、これを5年間保存しなければならない。
記述としては正しい。
面接指導の結果について、事業者は記録を作成し、5年間保存する必要があります。長時間労働対策では、記録の保存期間もよく問われます。

覚えるポイント

  • 一般の労働者では、時間外・休日労働が1か月80時間超で、疲労の蓄積があり、本人の申出がある場合に面接指導の対象。
  • 労働時間の状況は、客観的な方法その他の適切な方法で把握する。
  • 面接指導後は、医師の意見を聴き、必要な就業上の措置につなげる。
  • 面接指導結果の記録は5年間保存する。

関連問題

Y2026M04E2Q4Y2026M04E2Q6
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)