32PM80|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論橈骨遠位端・手部骨折
ベネット(Bennett)骨折で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
ベネット骨折は、第1中手骨基部の関節内骨折です。
筋の牽引により、第1中手骨が転位し、母指は内転屈曲位をとりやすくなります。
解説
ベネット骨折は、第1中手骨基部の脱臼骨折です。母指に軸圧が加わることで発生しやすく、母指CM関節に関係します。
近位内側の小骨片は靱帯により比較的保持されます。一方、遠位骨片である第1中手骨骨幹部は長母指外転筋などの牽引により転位します。
その結果、母指は内転・屈曲位となりやすく、整復後も保持が難しい骨折として知られます。
T字状やY字状の粉砕を示す第1中手骨基部関節内骨折は、ローランド骨折として整理します。
整復で見るポイント
ベネット骨折では、近位小骨片と遠位骨片を区別します。転位するのは主に遠位骨片で、長母指外転筋の牽引が重要です。
選択肢の確認
1.T字状の骨片骨折をいう。
誤り。
T字状やY字状の骨片を示す第1中手骨基部骨折はローランド骨折です。ベネット骨折とは区別します。
2.固定保持は容易である。
誤り。
ベネット骨折は筋の牽引により再転位しやすく、固定保持は容易ではありません。整復位保持が重要です。
3.母指は内転屈曲位となる。
正しい。
ベネット骨折では第1中手骨の転位により、母指は内転屈曲位をとりやすくなります。特徴的な肢位として重要です。
4.近位骨片は長母指外転筋によって転位する。
誤り。
長母指外転筋により転位しやすいのは、主に遠位骨片です。近位小骨片は靱帯により比較的保持されます。
覚えるポイント
- ベネット骨折は第1中手骨基部の脱臼骨折。
- 母指は内転屈曲位をとりやすい。
- 転位するのは主に遠位骨片。
- T字状・Y字状骨折はローランド骨折。
- ベネット骨折は整復位保持が難しい。