32PM86|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論下腿・足趾骨折
足の舟状骨骨折で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
足の舟状骨は、足根骨の一つで、内側縦アーチや足部の回内・回外運動に関係します。
舟状骨骨折では、足部の回内・回外運動が制限されます。
解説
足の舟状骨は距骨の前方、楔状骨の後方に位置する足根骨です。内側縦アーチの保持にも重要です。
舟状骨骨折では、足部内側の疼痛、腫脹、荷重痛、歩行困難がみられます。足根部の運動に関係するため、回内・回外運動が制限されます。
後脛骨筋は舟状骨粗面に停止しますが、体部骨折が後脛骨筋の牽引で発生するという記述は不適切です。牽引による裂離は舟状骨粗面部で考えます。
第2ケーラー病はフライバーグ病とも呼ばれ、第2中足骨骨頭の骨端症です。足の舟状骨ではなく、中足骨骨頭の疾患です。
鑑別のポイント
足の舟状骨では、外傷性骨折、疲労骨折、ケーラー病を区別します。第1ケーラー病は舟状骨、第2ケーラー病は第2中足骨骨頭です。
選択肢の確認
1.体部骨折は後脛骨筋の牽引で発生する。
誤り。
後脛骨筋は舟状骨粗面に停止します。牽引による損傷は粗面部で考え、体部骨折を後脛骨筋の牽引で説明するのは不適切です。
2.第2ケーラー(Kohler)病と鑑別する。
誤り。
第2ケーラー病は第2中足骨骨頭に起こる骨端症で、フライバーグ病とも呼ばれます。舟状骨骨折との鑑別としては第1ケーラー病などが重要です。
3.回内・回外運動が制限される。
正しい。
舟状骨は足根部の動きに関係するため、骨折により足部の回内・回外運動が制限されます。疼痛により荷重も困難になります。
4.外傷性内反足の原因となる。
誤り。
足の舟状骨骨折が外傷性内反足の代表的原因となるわけではありません。舟状骨骨折では足部内側痛や運動制限が重要です。
覚えるポイント
- 舟状骨は足根骨で内側縦アーチに関係する。
- 舟状骨骨折では回内・回外運動が制限される。
- 後脛骨筋は舟状骨粗面に停止する。
- 第2ケーラー病は第2中足骨骨頭の疾患。