34PM99|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷体幹・胸郭・鼠径部障害
鼠径部痛症候群で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、スポーツ選手にみられる鼠径部痛症候群の特徴と鑑別疾患が問われています。
鼠径部痛は筋・腱だけでなく、股関節、腹壁、泌尿器、ヘルニアなども考えて評価します。
解説
鼠径部痛症候群は、サッカーなどでキック、方向転換、ダッシュを繰り返す選手にみられやすい慢性障害です。
疼痛は鼠径部、内転筋群、腸腰筋、腹直筋付着部、恥骨周囲などに出ることがあります。初期にはスポーツ時のみ痛みが出て、日常生活に大きな支障がないこともあります。
重要なのは、鼠径ヘルニア、股関節疾患、疲労骨折、泌尿器疾患などとの鑑別です。治療は保存療法が基本で、運動量調整、体幹・股関節機能改善、柔軟性改善、フォーム修正などを行います。
鑑別のポイント
鼠径部痛では、スポーツ障害だけに決めつけず、鼠径ヘルニアや股関節疾患を確認します。腫瘤、咳での膨隆、強い安静時痛がある場合は医科受診を考えます。
選択肢の確認
1.初期から日常生活に支障がある。
誤り。
鼠径部痛症候群では、初期にはスポーツ時の痛みが中心で、日常生活には大きな支障がないこともあります。進行すると日常動作にも影響します。
2.大腿筋膜張筋に疼痛を訴える。
誤り。
鼠径部痛症候群では、鼠径部、内転筋群、腸腰筋、腹直筋付着部、恥骨周囲などが問題になります。大腿筋膜張筋の疼痛が中心ではありません。
3.鼠径ヘルニアとの鑑別を要する。
正しい。
鼠径部痛では鼠径ヘルニアとの鑑別が重要です。ヘルニアでは鼠径部の膨隆や腹圧での症状増悪に注意します。
4.観血療法が第一選択である。
誤り。
鼠径部痛症候群の治療は保存療法が基本です。運動調整、リハビリテーション、筋力・柔軟性改善を行い、難治例で手術が検討されることがあります。
覚えるポイント
- 鼠径部痛症候群はスポーツ選手に多い慢性鼠径部痛。
- 疼痛部位は鼠径部、内転筋群、腸腰筋、恥骨周囲など。
- 鼠径ヘルニアとの鑑別が重要。
- 治療は保存療法が基本で、観血療法が第一選択ではない。