112A9|第112回 医師国家試験 過去問

内科系内分泌・代謝甲状腺疾患

粘液水腫性昏睡について正しいのはどれか。

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正解: e

正答

e 基礎にある甲状腺疾患に他の要因が重層して起こる。

この問題のポイント

粘液水腫性昏睡は、重症の甲状腺機能低下症が誘因によって破綻する内分泌救急です。

解説

慢性の甲状腺ホルモン不足がある患者に、感染、寒冷曝露、手術、鎮静薬などの負荷が加わると、代謝・呼吸・循環を保てなくなります。意識障害、低体温、低換気、徐脈、低ナトリウム血症などを呈し、必ずしも初めから完全な昏睡とは限りません。

甲状腺ホルモン補充と呼吸循環管理、誘因への治療が必要です。併存する副腎不全にも配慮します。橋本病が背景にあることはありますが、自己免疫機序などが関与する橋本脳症と同じ病態ではありません。

選択肢の確認

a 男性に多い。
誤り。背景となる甲状腺機能低下症の頻度を反映し、高齢女性で注意する病態です。

b 夏季に多い。
誤り。寒冷が誘因になるため冬季に多く、夏季に多いとはいえません。

c 橋本脳症とも呼ばれる。
誤り。橋本脳症は、重症甲状腺ホルモン不足による代謝性の昏睡とは区別されます。

d 治療において甲状腺ホルモンの投与は必須ではない。
誤り。甲状腺ホルモン不足を是正する補充療法は治療の中心です。

e 基礎にある甲状腺疾患に他の要因が重層して起こる。
正しい。基礎にある甲状腺機能低下症に、感染や寒冷などの負荷が重なることで発症します。

覚えるポイント

  • 甲状腺機能低下症+意識障害+低体温・低換気を見逃しません。
  • ホルモン補充、全身管理、誘因治療を並行します。

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