112E17|第112回 医師国家試験 過去問
腎後性無尿の原因になるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
腎後性無尿は、作られた尿が尿路閉塞で排出できない状態です。両側尿管閉塞や、単腎の尿管閉塞、下部尿路閉塞などで生じます。
解説
後腹膜線維症では、大動脈周囲などの後腹膜に線維性組織が増え、尿管を巻き込んで狭窄・閉塞させます。両側尿管が障害されれば腎後性急性腎障害や無尿を来します。水腎症を画像で確認し、尿管ステントや腎瘻などによる減圧を検討します。
急性腎障害は、腎へ届く血流不足の腎前性、腎実質障害の腎性、尿路閉塞の腎後性に分けます。尿量だけでは部位を判断できないため、循環、尿所見、画像を組み合わせます。
選択肢の確認
a 熱 傷
誤り。広範な熱傷では血管外への水分喪失により循環血液量が減り、まず腎前性の機序を考えます。
b ショック
誤り。腎灌流の低下による腎前性急性腎障害を来し、遷延すると腎性障害へ進むことがあります。
c 後腹膜線維症
正しい。線維化した組織が両側尿管を圧迫・閉塞し、尿の流出が止まることがあります。
d 急性尿細管壊死
誤り。尿細管という腎実質の障害であり、腎性急性腎障害に分類します。
e ネフローゼ症候群
誤り。糸球体からの蛋白漏出が中心で、尿路を物理的に閉塞する病態ではありません。
覚えるポイント
- 腎前性は灌流、腎性は実質、腎後性は通過障害。
- 無尿では両側尿路閉塞を速やかに除外します。
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