112F14|第112回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム公衆衛生医療制度・社会保障

国民医療費について正しいのはどれか。

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正解: d

正答

d

この問題のポイント

国民医療費は医療に関する全支出ではなく、保険診療の対象となる傷病治療に要した費用を中心に推計する統計です。対象年にも注意します。

解説

平成25年度の国民医療費は40兆610億円で、40兆円を超えました。正常な妊娠・分娩や健康診断などは傷病の治療費とは異なり、この統計には原則含まれません。同年度の1人当たり医療費は65歳以上72万4,500円、65歳未満17万7,700円で、比は約4.1倍です。高齢化などに伴う長期的な医療費増加の傾向を問う設問であり、GDP比が毎年必ず同じ方向に動くと理解してはいけません。

選択肢の確認

a 健康診断の費用を含む。
誤り。健康診断は傷病治療費ではなく、国民医療費には原則含まれません。検査で発見された疾病の治療費とは区別します。

b 正常な妊娠や分娩に関する費用を含む。
誤り。正常妊娠・正常分娩の費用は原則として含まれません。妊娠合併症など傷病の治療は別です。

c 国民医療費の対GDP比は減少している。
誤り。出題が対象とする長期的な傾向として、国民医療費の対GDP比が減少しているとはいえません。単年の変動と長期傾向を区別します。

d 平成25年度の国民医療費は40兆円を超えている。
正しい。平成25年度は40兆610億円であり、40兆円を上回っています。

e 65歳以上の1人当たり国民医療費は65歳未満の約2倍である。
誤り。同年度では約72.45万円÷17.77万円≒4.1倍です。約2倍ではありません。

覚えるポイント

国民医療費の範囲と対象年を先に確認します。平成25年度は約40.1兆円、65歳以上の1人当たり費用は未満の約4倍です。

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