112F15|第112回 医師国家試験 過去問

脳・精神・感覚器・皮膚精神科統合失調症・精神症候

自我障害と考えられる症状はどれか。

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正解: d

正答

d

この問題のポイント

自我障害は、自分の体験が自分のものだという感覚や、自分と外界の区別などの障害です。離人症では自分の実感が薄れます。

解説

離人症では、自分の身体や心が自分のものではないように感じる、機械的に動いている感じがするなど、自己の実在感・所属感が変化します。現実検討は保たれ、「実際に別人になった」のではなく「そう感じる」と訴えることがあります。自我障害にはこのほか思考が他人に知られる、考えを入れられる、行為を操られるといった体験も含まれます。恐怖や強迫観念など、別の精神機能の異常と区別します。

選択肢の確認

a 恐 怖
誤り。恐怖は危険や対象に対する情動反応です。それだけで自己の所属感や自他境界の障害を意味しません。

b 自 閉
誤り。この文脈の自閉は外界との関わりが乏しく内的世界に閉じこもる傾向で、自我体験の変容を直接指す選択肢ではありません。

c 両価性
誤り。両価性は同じ対象に相反する感情や態度を同時に抱くことです。感情・意志のあり方の問題です。

d 離人症
正しい。自己の心身に対する実感が失われる体験で、自我障害として整理されます。

e 強迫観念
誤り。強迫観念は不合理と感じても繰り返し浮かぶ考えです。通常は自分の思考と認識しており、思考の所有感が失われる体験とは異なります。

覚えるポイント

離人症は「自分である実感」の変化です。強迫観念の「自分の考えだが離れない」と区別します。

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