113A4|第113回 医師国家試験 過去問

内科系呼吸器肺癌・胸膜腫瘍

EGFR遺伝子変異陽性、遠隔転移を有する進行肺腺癌に対する初回治療で、分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬)の副作用として頻度が高いのはどれか。

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正解: b

正答

b 皮膚障害

この問題のポイント

EGFRチロシンキナーゼ阻害薬では、ざ瘡様皮疹・乾燥・爪囲炎などの皮膚障害がよくみられます。正常皮膚のEGFRも阻害されるためです。

解説

EGFRは腫瘍細胞の増殖だけでなく、皮膚・毛包・爪周囲の上皮の維持にも関与します。阻害すると皮膚のバリアや修復機能が影響を受け、発疹、乾燥、瘙痒、爪囲炎などが起こります。下痢や口内炎も代表的で、薬剤ごとの副作用の違いを確認します。

間質性肺疾患など、頻度が低くても重大な有害事象にも注意が必要です。1型糖尿病は免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象として重要であり、EGFR阻害薬の典型的な高頻度副作用とは区別します。細胞障害性抗癌薬で目立つ骨髄抑制とも比較します。

選択肢の確認

a 貧 血
本問の最適解ではありません。貧血を生じることはありますが、EGFR阻害薬に特徴的な高頻度有害事象は皮膚障害です。

b 皮膚障害
正しい。EGFRの正常皮膚への作用が阻害され、発疹・乾燥・爪囲炎などが起こります。

c 1型糖尿病
誤り。特に免疫チェックポイント阻害薬で問題となる免疫関連有害事象です。

d 好中球減少
本問の最適解ではありません。細胞障害性抗癌薬で重要な骨髄抑制と、EGFR阻害薬に特徴的な皮膚障害を区別します。

e 血小板減少
本問の最適解ではありません。血小板減少が起こり得ても、選択肢中で特徴的かつ頻度が高いのは皮膚障害です。

覚えるポイント

  • EGFR阻害薬は皮膚・爪・消化管の副作用を確認します。
  • 分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬の有害事象を区別します。

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