113C1|第113回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム公衆衛生環境保健・国際保健

ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ〈UHC〉について中心的に取り組む国際機関はどれか。

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正解: b

正答

b WHO

この問題のポイント

UHCは、必要な保健医療サービスへのアクセスと、医療費による経済的困窮の回避を両立する考え方である。国際機関の名称ではなく、その中心的な任務から判断する。

解説

**ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ〈UHC〉**は、すべての人が、必要なときに質の確保された保健医療サービスを、経済的に困窮することなく利用できることを目指す。対象には治療だけでなく、健康増進、予防、リハビリテーション、緩和ケアも含まれる。

世界保健機関〈WHO〉は国際保健を専門とする国連の専門機関であり、各国の保健医療制度強化、技術支援、指標の整備などを通じてUHCを推進する。UHCは、単に保険証を全員に配ることや、すべての診療を無条件に無料化することと同じではない。地理的に受診できること、適切な質のサービスがあること、費用を負担できることを合わせて考える。

選択肢の確認

a ILO
誤り。国際労働機関であり、労働条件や労働者の権利、社会的保護を主な活動分野とする。健康保障に関与しても、国際保健全体の中心機関ではない。

b WHO
正しい。世界保健機関は国際保健の中心機関で、UHCの実現を主要な目標としている。

c JICA
誤り。国際協力機構は日本の開発協力を担う独立行政法人で、UHCを支援するが、各国からなる国際機関ではない。

d OECD
誤り。経済協力開発機構は経済・社会政策の分析や政策協調を担う。医療制度の比較も行うが、設問の中心的国際保健機関ではない。

e UNAIDS
誤り。国連合同エイズ計画はHIV/AIDS対策を専門とする。個別感染症を越えた保健医療全体のUHCを中心的に担当する機関はWHOである。

覚えるポイント

  • UHC=必要なサービスへのアクセス+経済的保護。
  • WHOは国際保健、ILOは労働、UNAIDSはHIV/AIDS対策。

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