113C2|第113回 医師国家試験 過去問
医療事故調査制度について正しいのはどれか。
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正解: e
正答
e 医療の安全を確保するために医療事故の再発防止を目的とした制度である。
この問題のポイント
医療事故調査制度は、医療に起因する予期しなかった死亡・死産について原因を分析し、再発防止につなげる医療法上の制度である。
解説
本制度では、医療従事者が提供した医療に起因する、または起因すると疑われる死亡・死産のうち、医療機関の管理者が予期しなかったものを対象とする。過失の有無だけで対象が決まるのではない。医療機関の管理者は遺族に説明して医療事故調査・支援センターへ報告し、院内調査を実施する。必要に応じて外部の専門家や支援団体の協力を受け、結果を遺族とセンターへ報告する。
中心となる目的は、発生の背景や仕組みを分析して同じ事故を防ぐことである。医療者個人の責任追及そのものを目的とする制度ではない。医師法に定められた異状死体の警察届出とは、根拠法・判断基準・報告先を区別する。
選択肢の確認
a 調査は院外機関のみが行う。
誤り。基本は事故が起きた医療機関による院内調査である。外部の専門家による支援やセンターの調査はあるが、院外だけで行うわけではない。
b 診療に起因した死亡全てが対象となる。
誤り。診療に起因することに加え、管理者が予期しなかった死亡・死産であることが対象要件となる。
c 事故発生時は医療機関から警察に速やかに届け出る。
誤り。この制度の報告先は医療事故調査・支援センターである。警察への届出は医師法21条などに基づいて別に判断する。
d 調査が終了するまで、医療機関は事故の説明を遺族にしてはならない。
誤り。遺族への説明は調査終了まで禁止されない。センターへの報告に先立つ説明や調査結果の説明が必要である。
e 医療の安全を確保するために医療事故の再発防止を目的とした制度である。
正しい。医療事故を収集・分析し、再発防止に役立てることによって医療の安全を確保する。
覚えるポイント
- 対象は医療起因性と予期しなかった死亡・死産。
- 院内調査、遺族への説明、センターへの報告を押さえる。
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