113C16|第113回 医師国家試験 過去問

内科系膠原病・リウマチ血管炎

低補体血症をきたす疾患はどれか。

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正解: b

正答

b クリオグロブリン血症性血管炎

この問題のポイント

低補体血症は免疫複合体による補体消費を考える手掛かりである。血管の太さだけでなく、炎症の機序を区別する。

解説

クリオグロブリンは低温で沈殿し、温めると再溶解する免疫グロブリンである。特に混合型クリオグロブリン血症では、免疫複合体が小血管に沈着して補体を活性化し、紫斑、関節症状、末梢神経障害、糸球体腎炎などを生じる。補体が消費されるため、C4を中心とした低補体血症が診断の手掛かりとなる。C型肝炎、自己免疫疾患、リンパ増殖性疾患などの背景を調べることも重要である。

顕微鏡的多発血管炎はANCA関連の小血管炎で、免疫組織染色では免疫沈着に乏しいpauci-immune型が典型的である。補体経路が病態に関与していても、血清補体の低下が代表的所見とは限らない。巨細胞性動脈炎と高安動脈炎は大型血管炎、結節性多発動脈炎は主に中型動脈の壊死性血管炎である。

選択肢の確認

a 巨細胞性動脈炎
誤り。高齢者に多い大型血管の肉芽腫性炎症で、炎症反応上昇が重要であり、補体消費は典型所見ではない。

b クリオグロブリン血症性血管炎
正しい。免疫複合体による補体活性化・消費のため、特にC4低下を伴いやすい。

c 結節性多発動脈炎
誤り。主に中型筋型動脈を侵す壊死性血管炎で、低補体血症を特徴として選ぶ疾患ではない。

d 顕微鏡的多発血管炎
誤り。ANCA関連血管炎で、腎病変は通常免疫沈着に乏しい。低補体血症を代表的特徴とはしない。

e 高安動脈炎〈大動脈炎症候群〉
誤り。大動脈や主要分枝を侵す大型血管炎で、血圧左右差や脈拍減弱が特徴的であり、低補体血症は典型的でない。

覚えるポイント

  • 免疫複合体型血管炎では補体消費を考える。
  • クリオグロブリン血症:紫斑・腎炎・神経障害とC4低下。

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