113C17|第113回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム公衆衛生生活習慣・健康づくり

一次予防に該当するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: d・e

正答

d 性感染症予防のためのコンドーム使用、e ヒトパピローマウイルス〈HPV〉ワクチン接種

この問題のポイント

予防の段階は、病気が起きる前か、早期発見の段階か、発症後の機能回復かで分類する。

解説

一次予防は、疾病が発生する前に危険因子や感染の機会を減らすことである。健康教育、禁煙、予防接種などが該当する。二次予防は、すでに発生しているが症状に乏しい病気などを早期に見つけ、治療して進行を防ぐことであり、検診が代表例となる。三次予防は、発症後の障害や合併症を減らし、生活機能や社会参加を回復するための取り組みで、リハビリテーションが含まれる。

コンドームの使用は性感染症の感染機会を減らし、HPVワクチン接種はHPV感染と関連疾患の発生を防ぐので、いずれも一次予防である。HPVワクチンは既存の感染を治療するものではなく、接種後も対象年齢に応じた子宮頸がん検診は必要となる。対象疾患の名前よりも、介入が自然経過のどこに位置するかを考える。

選択肢の確認

a 住民がん検診
誤り。症状が出る前のがんなどを早期発見し治療につなげる取り組みであり、二次予防に当たる。

b 脳梗塞後の理学療法
誤り。脳梗塞発症後の運動機能・生活機能を回復するためのリハビリテーションで、三次予防である。

c 精神障害者の作業療法
誤り。疾病に伴う生活上の困難を減らし、社会参加を支える作業療法は三次予防に位置づける。

d 性感染症予防のためのコンドーム使用
正しい。病原体への曝露や感染成立の機会を減らす取り組みで、一次予防である。すべての性感染症を完全に防ぐわけではない。

e ヒトパピローマウイルス〈HPV〉ワクチン接種
正しい。HPV感染とそれに関連する病変の発生を予防するためのワクチンであり、一次予防に該当する。

覚えるポイント

  • 一次=発症予防、二次=早期発見・早期治療、三次=障害軽減・社会復帰。
  • ワクチンと検診は異なる段階の予防で、併用する意義がある。

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