113E39|第113回 医師国家試験 過去問
66歳の男性。5年前から前立腺癌で治療中である。半年前に腰椎と右肋骨に転移が確認され、最近、腰痛を自覚するようになった。疼痛以外の自覚症状はない。 疼痛緩和のために、まず投与すべきなのはどれか。
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正解: e
正答
e アセトアミノフェン
この問題のポイント
本問はがん疼痛に対する初期の非オピオイド鎮痛薬を問うもので、アセトアミノフェンを選びます。ただし実際の開始薬は痛みの強さと生活への影響で決めます。
解説
新たな骨転移痛に対し、選択肢中の非オピオイド鎮痛薬であるアセトアミノフェンが公式正答です。出題は軽い痛みから段階的に鎮痛薬を選ぶ考え方を想定していますが、設問には疼痛強度の数値がなく、「最近痛み始めたから必ず軽い」とは判断できません。
実際には安静時・体動時の痛みや睡眠・活動への影響を評価し、中等度以上なら最初からオピオイドを含む治療を検討します。強い痛みでも非オピオイドだけで待つという意味ではありません。骨転移では病的骨折や脊髄圧迫の徴候を確認し、放射線治療など原因に対する鎮痛手段も考えます。
選択肢の確認
a コデイン
本問では選びません。オピオイド鎮痛薬であり、非オピオイドをまず選ぶという出題意図には合いません。効果には代謝の個人差もあります。
b モルヒネ
本問では選びません。中等度〜高度の痛みに用いるオピオイドです。実臨床で痛みが強ければ初期から検討する場合があります。
c フェンタニル
本問では選びません。強力なオピオイドで、剤形や使用条件を踏まえて選択します。初期の非オピオイド薬ではありません。
d オキシコドン
本問では選びません。中等度〜高度のがん疼痛に用いるオピオイドで、疼痛評価と患者の状態に基づいて導入します。
e アセトアミノフェン
正しい。選択肢中の非オピオイド鎮痛薬です。肝機能や併用薬、総投与量を確認し、効果不十分なら速やかに治療を見直します。
覚えるポイント
- 鎮痛薬は痛みの強さと患者の状態に合わせて選びます。
- 「非オピオイドから必ず順番に」という硬直した運用で鎮痛を遅らせません。
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