113F6|第113回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム公衆衛生地域保健・行政

在宅医療の医療需要の推計が示されているのはどれか。

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正解: d

正答

d 地域医療構想

この問題のポイント

地域医療構想は、将来の人口構造等をもとに医療需要を推計し、病床機能の分化・連携や在宅医療等の必要性を検討する枠組みである。

解説

高齢化によって、必要な医療は総量だけでなく急性期、回復期、慢性期、在宅という提供場所や機能も変化する。出題時の地域医療構想では2025年を見据え、構想区域ごとに医療需要と病床の必要量を推計した。慢性期病床から在宅・介護施設等への移行も踏まえ、在宅医療等で対応する需要を把握することが重要とされた。したがって、将来の在宅医療需要の推計を示すものとしてdを選ぶ。患者調査や国勢調査は推計に使う基礎資料になり得るが、それ自体が地域の将来の医療提供体制を描く構想ではない。介護保険事業計画との整合も必要だが、介護サービス量の計画と医療需要の推計は同一ではない。現在は2040年を見据えた地域医療構想に移行する議論・整備が進んでおり、出題時の目標年と区別する。

選択肢の確認

a 患者調査
誤り。医療機関を受療した患者の状況を把握する統計調査である。単独で将来の在宅医療需要を地域別に計画する制度ではない。

b 国勢調査
誤り。人口や世帯、就業などを把握する基本統計である。人口推計の基礎になるが、医療需要そのものの計画ではない。

c 健康日本21
誤り。国民の健康づくりに関する目標を示す運動であり、地域の病床・在宅医療需要を推計する構想ではない。

d 地域医療構想
正しい。将来人口と医療利用などをもとに、病床機能別の需要と在宅医療等の需要を推計する。

e 介護保険事業計画
誤り。市町村が介護保険サービスの見込み量等を定める計画である。医療との連携は必要だが、設問が指す医療需要推計の枠組みは地域医療構想である。

覚えるポイント

地域医療構想は将来の医療需要と提供体制、介護保険事業計画は介護サービスの見込みを扱い、両者を整合させる。

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