116B13|第116回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア老年医学ADL・介護保険・地域包括ケア
高齢者の個性と尊厳を尊重する介護の在り方について適切なのはどれか。
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正解: d
正解
d それぞれの高齢者の習慣や生活ペースに合わせた介護を行う。
解説
高齢者介護で最も大切なのは、その人らしさを保ちながら生活を支えることです。
したがって、画一的な対応ではなく、本人の習慣、価値観、生活リズムに合わせた介護が適切です。
なぜこれが正しいか
尊厳を尊重する介護では、
- 本人を一人の独立した人として扱う
- 生活歴や習慣を大切にする
- できることを奪わず、自立を支える
という視点が重要です。
他の選択肢
- a 親しみを込めるように高齢者の名前を「ちゃん」づけで呼ぶ。
親しみのつもりでも、幼児扱いと受け取られることがあり不適切です。 - b 転落しないようにベッドに体幹をバンドで固定し安全を図る。
身体拘束は原則として避けるべきであり、尊厳の観点からも問題があります。 - c 排泄の自立が困難な高齢者にトイレの場所を大声で指図する。
大声での指図は威圧的で、尊厳を損ないます。 - e 移動の自立が困難な高齢者に介護老人福祉施設の入所を勧める。
施設入所を一方的に勧めるのではなく、本人や家族の意向を踏まえて支援方法を考えるべきです。
ひっかけポイント
「安全のため」「親しみを込めて」という表現がつくと良いことのように見えますが、
国試では 本人の尊厳を損なっていないか を常に確認します。
覚えるポイント
- 尊厳を守る介護の基本は 個別性の尊重 です。
- 身体拘束、幼児扱い、威圧的対応 は不適切です。
- 介護は 本人中心 に考えます。