116B3|第116回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚精神科統合失調症・精神症候
患者の言葉のうち幻聴ではないと考えられるのはどれか。
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正解: e
正解
e 「駅の向かい側のホームに立っている友人の仕草から自分の悪口をいっているのがわかります」
解説
幻聴とは、実際には存在しない声や音を、あたかも現実に聞こえるように体験するものです。
これに対して e は、相手の仕草に意味を読み込み、「自分の悪口を言っている」と解釈している状態であり、関係念慮や被害的な解釈に近い内容です。したがって、幻聴ではありません。
幻聴にあたる選択肢
- a
実際には誰もいないのに声が聞こえるため、典型的な幻聴です。 - b
存在しない電車の音が聞こえており、聴覚性幻覚です。 - c
他者には聞こえないエンジン音が夜になると聞こえるという内容で、幻聴にあたります。 - d
実際の機械音に重なって声が聞こえるという訴えで、機能性幻聴のような形ですが、やはり幻聴です。
幻聴ではない選択肢
- e
「聞こえる」のではなく、仕草から意味を読み取っている点が重要です。これは幻覚ではなく、妄想的解釈の範囲で考えます。
ひっかけポイント
この問題では、実際に音や声が知覚されているかどうかを見分けることがポイントです。
「聞こえる」内容なら幻聴ですが、「態度や仕草から意味を読み取る」なら幻聴ではありません。
覚えるポイント
- 幻聴 = 実際にない音や声を知覚する
- 関係念慮、被害念慮 = 他人の言動に特別な意味を読み込む