116C2|第116回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア老年医学フレイル・栄養・嚥下
低栄養が疑われる高齢者(BMI 18kg/m2、6か月で3kgの体重減少)で腎障害がない場合の栄養管理として適切でないのはどれか。
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正解: d
正解
d タンパク質:0.8g/kg/日
解説
BMI 18 kg/m² に加えて、6か月で 3 kg の体重減少があり、低栄養リスクが高い高齢者です。
しかも腎障害がないので、蛋白制限を強くかける場面ではありません。
なぜ d が不適切か
低栄養が疑われる高齢者では、筋肉量や身体機能の維持のため、通常は1.0〜1.2 g/kg/日程度の蛋白質を確保したい場面です。
0.8 g/kg/日 は、健康成人の目安としてはありえても、この症例の栄養改善には不足です。
他の選択肢が適切な理由
a 水分:30mL/kg/日
特別な心不全や腎不全がなければ、一般的な目安として妥当です。b 脂肪:総エネルギーの25%
栄養バランスとしておおむね適切です。c 糖質:総エネルギーの55%
極端ではなく、一般的な配分として妥当です。e 総エネルギー:30kcal/kg/日
低栄養が疑われる高齢者の栄養補給として妥当な設定です。
ひっかけポイント
高齢者では「蛋白は少なめ」と誤って覚えていると迷いやすい問題です。
腎障害がなければ、低栄養高齢者ではむしろ蛋白をしっかり確保するのが基本です。
覚えるポイント
- 低栄養高齢者 + 腎障害なし
- エネルギーは 30 kcal/kg/日前後
- 蛋白質は 1.0〜1.2 g/kg/日
- 0.8 g/kg/日 はこの症例では不足