116D11|第116回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚耳鼻咽喉科咽頭・喉頭・気道
咽頭痛を認める小児で咽後膿瘍を疑う症状はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: c・e
正解
c 頻呼吸
e 嚥下困難
解説
咽後膿瘍は、咽頭後壁の深部感染によって生じる病態です。
小児では咽後リンパ節が発達しているため起こりやすく、腫脹した病変が気道や食道入口部を圧迫することが重要なポイントです。
そのため、疑うべき症状としては、
- 気道狭窄を反映する頻呼吸
- 飲み込みにくさを示す嚥下困難
が典型です。
重症化すると、喘鳴、流涎、開口障害、斜頸、呼吸障害などを伴うこともあります。
各選択肢の検討
a 難聴
誤りです。耳管機能障害や中耳炎ではみられますが、咽後膿瘍を直接示す症状ではありません。b 鼻出血
誤りです。咽後膿瘍の典型症状ではありません。c 頻呼吸
正しいです。咽頭後壁の腫脹で上気道が狭くなると、呼吸仕事量が増えて頻呼吸になります。d 顔面麻痺
誤りです。顔面神経障害でみられる所見であり、咽後膿瘍とは結びつきません。e 嚥下困難
正しいです。咽頭後壁の腫脹により、嚥下時痛や嚥下困難が出やすくなります。
覚えるポイント
- 咽後膿瘍では、咽頭痛だけでなく気道症状に注意します。
- 小児で、咽頭痛+嚥下困難+呼吸状態悪化があれば強く疑います。