116E2|第116回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム医療倫理・医療安全個人情報・守秘義務
医師の行動として適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: e
正解
- e 虐待が疑われるため家族の同意なく児童の情報を児童相談所に通報した。
解説
医師には守秘義務がありますが、法令に基づく通報義務がある場合は例外になります。
児童虐待が疑われるときは、確定診断がなくても児童相談所への通告が求められます。この場合、家族の同意がなくても通報することが適切であり、守秘義務違反には当たりません。
各選択肢の検討
a 診断のため本人の同意なく患者の家系を調べた。
不適切です。家族歴を患者本人から聴取することはありますが、本人や関係者の同意なく家系を調査することはプライバシー保護の観点から問題があります。b 診療の内容を患者の実名を含めてSNSに投稿した。
不適切です。重大な守秘義務違反です。c 検体の血液が余ったので本人の同意なく遺伝子配列を解析した。
不適切です。余剰検体であっても、遺伝子解析には研究倫理上の配慮と本人の同意が必要です。d 学習のため本人の同意なく患者の皮膚所見をホームページに載せた。
不適切です。教育目的であっても、患者情報の公開には本人の同意が必要です。e 虐待が疑われるため家族の同意なく児童の情報を児童相談所に通報した。
適切です。虐待通告は法的義務であり、守秘義務の例外として認められます。
国試での判断軸
- 患者情報の利用には原則として同意が必要です。
- 例外として、虐待通告のような法的義務は優先されます。