116F19|第116回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア老年医学薬物療法・加齢変化
高齢者の多剤処方(ポリファーマシー)への対応として適切でないのはどれか。
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正解: d
正解
- d 薬剤相互作用は考慮せずに処方する。
解説
ポリファーマシーとは、単に薬の数が多いことだけではなく、有害事象、相互作用、服薬負担、アドヒアランス低下などが問題になっている状態を含みます。
高齢者では腎機能や肝機能の低下、複数医療機関受診なども重なり、薬剤関連有害事象が起こりやすくなります。
そのため、相互作用を無視して処方することは不適切です。
各選択肢の検討
a かかりつけ薬局を決めてもらう。
適切です。処方内容の一元的把握に役立ちます。b 類似薬の重複の有無を確認する。
適切です。同効薬重複はポリファーマシーの典型的問題です。c お薬手帳を持ち歩くように指示する。
適切です。複数医療機関受診時の情報共有に有用です。d 薬剤相互作用は考慮せずに処方する。
不適切です。これが正解です。高齢者では相互作用の影響が出やすく、必ず確認が必要です。e 病状が安定していれば減薬を考慮する。
適切です。不要薬を見直し、**減薬〈deprescribing〉**を検討することは重要です。
ひっかけポイント
この問題は難しくなく、唯一明らかに不適切なものを選ぶ問題です。
ただし国試では、a、b、c、eのような「地味だが重要な実務」が正しい対応として問われます。
覚えるポイント
- ポリファーマシー対策では一元管理が大切
- 重複処方と相互作用を確認する
- 病状が安定していれば減薬を考える
- お薬手帳、かかりつけ薬局は実践的に重要