117E2|第117回 医師国家試験 過去問
小児・周産期・女性医学産婦人科婦人科良性疾患・生殖内分泌
やせと続発性無月経の学生アスリートの診療で注意すべき合併症はどれか。
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正解: c
正解
c 骨粗鬆症
病態の整理
やせた学生アスリートに続発性無月経がある場合、まず考えるのは利用可能エネルギー不足です。
エネルギー摂取不足と運動負荷の不均衡によって視床下部性無月経を起こし、エストロゲン低下が続くと骨密度が低下します。
この流れは、いわゆる Female Athlete Triad として重要です。
- 利用可能エネルギー不足
- 無月経
- 骨密度低下、骨粗鬆症
近年は RED-S として、より広い概念で捉えられますが、国試ではまずこの三徴を押さえることが大切です。
なぜ骨粗鬆症に注意するのか
若年者でも低栄養と無月経が続くと骨量が増えにくくなり、疲労骨折 や将来的な骨脆弱性につながります。
そのため、学生アスリートのやせと無月経を見たときは、単に月経異常として扱うのではなく、骨の評価 まで考える必要があります。
各選択肢の整理
a 痤瘡
高アンドロゲン状態で問題になりやすい所見であり、この病態の中心的合併症ではありません。b 脂肪肝
一般に肥満や代謝異常と関連しやすく、本症例の典型的な注意点ではありません。c 骨粗鬆症
正しいです。やせと無月経が続くとエストロゲン低下により骨密度低下を来します。d 下垂体腺腫
無月経の原因の一つではありますが、やせた学生アスリートでまず注意すべき代表的合併症ではありません。e 子宮腺筋症
月経困難や過多月経に関連する疾患であり、やせと続発性無月経の文脈とは合いません。
国試での判断軸
やせ + 無月経 + アスリート を見たら、まず
骨密度低下、骨粗鬆症
を連想できるかがポイントです。
覚えるポイント
学生アスリートの続発性無月経では、骨粗鬆症と疲労骨折 に注意します。