117F72|第117回 医師国家試験 過去問
内科系循環器肺循環・血栓塞栓
診断に有用な検査はどれか。
解答・解説を見る
正解: b
正解
b Dダイマー
解説
この症例では、
- 胸痛と呼吸困難
- 頻呼吸
- 低酸素血症
- 洞性頻脈
- SⅠQⅢTⅢ
- 右下腿浮腫
- 経口避妊薬内服
がそろっており、まず 肺血栓塞栓症 を考えます。
この診断に有用なのは Dダイマー です。
Dダイマーが有用な理由
Dダイマーは、体内で形成されたフィブリン血栓が分解される際に生じるため、静脈血栓塞栓症のスクリーニング に有用です。
特に臨床的に肺塞栓が疑われる場面で重要です。
他の選択肢が誤りな理由
a KL-6
KL-6 は 間質性肺炎 のマーカーです。
肺塞栓の診断には向きません。
c フェリチン
フェリチンは鉄代謝や炎症の指標であり、この病態の第一選択ではありません。
d β-Dグルカン
β-Dグルカンは 深在性真菌症 の評価に用います。
肺血栓塞栓症とは関係しません。
e プロカルシトニン
プロカルシトニンは主に 細菌感染症、敗血症 の評価で用います。
この症例の中心病態ではありません。
ひっかけポイント
発熱があると感染症を連想しやすいですが、肺血栓塞栓症でも発熱はありえます。
本問では、片側下腿浮腫と経口避妊薬内服 が強いヒントです。
覚えるポイント
- 肺血栓塞栓症を疑う場面:Dダイマー
- 間質性肺炎:KL-6
- 真菌感染症:β-Dグルカン
- 重症細菌感染症:プロカルシトニン