118E2|第118回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム臨床研究・EBM研究デザイン・メタ分析
メタ分析〈メタアナリシス〉で正しいのはどれか。
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正解: b
正解
b 複数の研究を統合できる。
メタ分析とは
メタ分析は、複数の一次研究の結果を統計学的にまとめて解析する手法です。
系統的レビューの中で行われることが多く、個々の研究だけでは分かりにくい効果を、より精度高く評価できます。
このため、選択肢 b の「複数の研究を統合できる」が正しい内容です。
重要な特徴
メタ分析では、
- 複数研究の結果を統合できる
- 症例数が実質的に増えるため、推定の精度が上がる
- 個々の研究で有意差が出なかった場合でも、全体では傾向が見えることがある
という利点があります。
一方で、
- 研究の質が低ければ結論の信頼性も下がる
- 研究間の異質性を評価する必要がある
- 出版バイアスを無視できない
という注意点もあります。
各選択肢の整理
a エビデンスレベルは低い。
誤りです。質の高い系統的レビューとメタ分析は、一般に高いエビデンスレベルに位置付けられます。b 複数の研究を統合できる。
正しいです。これがメタ分析の中心的な特徴です。c 出版バイアスは考慮しなくてよい。
誤りです。メタ分析では、有意な結果だけが出版されやすいという出版バイアスを必ず意識します。d 無作為化比較対照試験と同義である。
誤りです。無作為化比較対照試験は一次研究であり、メタ分析は既存研究をまとめる二次研究です。e 研究者自身が対象集団に直接働きかけてデータを収集する。
誤りです。これは介入研究や観察研究の説明であり、メタ分析は既報の研究データを用いて解析します。
ひっかけポイント
国試では、
- RCTそのもの
- RCTを集めて統合するメタ分析
を混同しないことが大切です。
メタ分析は「新しく患者を集める研究」ではなく、既存研究を統合する研究手法です。
覚えるポイント
メタ分析の基本は、
- 複数研究を統合する
- 高いエビデンスになりやすい
- 出版バイアスや異質性の評価が必要
の三点です。