118F69|第118回 医師国家試験 過去問
内科系腎・泌尿器糸球体疾患・ネフローゼ
入院4日目も発熱が持続している。意識は清明。発熱とともに脈拍の増加がみられるが、血圧と呼吸数は安定している。左肋骨脊柱角の叩打痛が残っている。皮疹や粘膜の異常は認めない。尿道カテーテルからの尿の流出は良好である。 この時点で追加すべき検査はどれか。**2つ選べ。**
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正解
a 血液培養
d 腹部・骨盤部造影CT
判断のポイント
E. coli による腎盂腎炎、菌血症として治療中であるにもかかわらず、入院 4 日目になっても発熱が持続しています。
この場合は、単に「まだ熱がある」で済ませず、感染のコントロールが不十分ではないか を再評価する必要があります。
考えるべきことは大きく 2 つです。
- 菌血症が持続していないか。
- 膿瘍、閉塞、結石などの感染巣が残っていないか。
追加すべき検査
a 血液培養
持続菌血症の有無を確認するために必要です。
いったん菌血症を起こしている以上、治療反応が不十分なら 再度の血液培養 が重要です。
d 腹部・骨盤部造影CT
腎膿瘍、腎周囲膿瘍、尿路閉塞、結石、前立腺周囲の膿瘍など、深部感染巣の残存 を評価できます。
治療抵抗性の尿路感染では、造影 CT で感染源検索を進めるのが適切です。
各選択肢の検討
a 血液培養
正解です。持続菌血症の確認に必要です。b 前立腺生検
侵襲的であり、急性感染が疑われる状況で行う検査ではありません。c 血中コルチゾール
この時点での発熱遷延の原因検索として優先度は低いです。d 腹部・骨盤部造影CT
正解です。感染巣の残存や合併症検索に重要です。e 抗菌薬を用いたリンパ球刺激試験
薬剤熱を疑う根拠が乏しく、まず優先すべき検査ではありません。
まとめ
菌血症を伴う尿路感染で発熱が遷延したら、再培養 と 感染巣検索 が基本です。
追加すべき検査は、a 血液培養 と d 腹部・骨盤部造影CT です。