119E48|第119回 医師国家試験 過去問
内科系呼吸器COPD・喘息・気道疾患
β2刺激薬の吸入を行ったが呼吸困難と喘鳴が改善しない。 次に静脈内投与すべき薬剤はどれか。
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正解: e
正解
e グルココルチコイド
解説
この症例は、wheezesを伴う 気管支喘息発作 です。
β2刺激薬を吸入しても改善しない場合、次に必要なのは 全身性グルココルチコイド の投与です。
なぜグルココルチコイドか
気管支喘息の急性増悪では、
- 気管支平滑筋の収縮
- 気道粘膜の浮腫
- 気道炎症
が関与しています。
β2刺激薬は気管支拡張には有効ですが、気道炎症そのものは十分に抑えられません。
そのため、改善が不十分な場合は 全身性ステロイド を追加し、炎症を抑える必要があります。
この症例で考えること
- 胸部エックス線写真に異常がない。
- 全肺野で呼気性wheezesを聴取する。
- 既往に気管支喘息がある。
- β2刺激薬吸入後も症状が持続している。
以上から、喘息増悪に対する追加治療として グルココルチコイド静注 が適切です。
各選択肢の検討
- a アトロピン
抗コリン作用を持ちますが、喘息発作の標準的な静注薬ではありません。 - b ジアゼパム
鎮静薬であり、呼吸抑制の危険があるため不適切です。 - c フロセミド
肺水腫には用いますが、喘息発作には適応がありません。 - d アドレナリン
アナフィラキシーでは第一選択ですが、通常の喘息発作で次に routine に静脈内投与する薬ではありません。 - e グルココルチコイド
正解です。β2刺激薬で改善しない喘息発作で追加すべき薬です。
国試のポイント
喘息急性増悪 では、
まず 吸入β2刺激薬、改善不十分なら 全身性ステロイド を追加します。
アドレナリンはアナフィラキシー で第一選択、という区別が大切です。