27AM2|第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問
高齢者における薬害有害事象の発生予防や発生時の対処方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
高齢者では、加齢による腎機能・肝機能の低下、複数疾患、複数の医療機関からの処方などが重なり、薬物有害事象が起こりやすくなります。予防の基本は、薬を機械的に増減することではなく、定期的に必要性・効果・副作用・服薬状況を見直すことです。
解説
処方内容を定期的に見直し、現在も必要な薬か、重複や相互作用がないか、症状が薬によるものではないかを確認する2が正答です。高齢者は薬の代謝・排泄が遅くなる場合があるため、若年者と同量を一律に投与するのは適切ではありません。服用法は本人が安全に続けられるよう、可能な範囲で単純化します。新しい症状が出たときは、直ちに別の薬を加える前に薬物有害事象を疑う視点が必要です。
選択肢の確認
1.服用法を複雑にする。
誤り。飲み間違いや飲み忘れの危険を高めるため、本人の生活に合わせて服用回数などを可能な範囲で単純化します。
2.定期的に処方内容を見直す。
正答。薬ごとの適応、効果、副作用、相互作用、重複、服薬状況を確認し、継続・減量・中止を個別に判断します。
3.若年者と同じ投与量にする。
誤り。臓器機能や体格、併存疾患が異なるため、少量から開始するなど個人に応じた調整が必要です。
4.投与薬剤の数はなるべく8剤以下にする。
誤り。特定の薬剤数だけで安全性を保証する固定基準ではありません。必要性と有害事象の危険を薬ごとに評価します。
5.新規症状が出現した場合に薬剤を追加する。
誤り。新規症状が副作用による可能性を検討せず薬を追加すると、処方カスケードを招くおそれがあります。
覚えるポイント
高齢者の薬物療法では「定期的な処方レビュー」「少量からの慎重な調整」「服用法の単純化」「新症状では副作用も疑う」を押さえます。薬剤数だけでなく、本人の治療目標と生活への影響を中心に判断します。