28AM72|第28回 精神保健福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、A病院の医療福祉相談室でソーシャルワーク実習中のBが、急性硬膜下血腫と診断されたクライエントのCさん(32歳)とDソーシャルワーカーの面接に同席した日の実習記録の形式として、次のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 〈8月31日実習記録〉 外来の看護師から「医師に入院・手術を要すると言われたCさんがお金がないと繰り返すので、相談に乗ってほしい」と連絡があった。10分後にCさんが来室。建設現場での作業中に転倒し、その後、頭痛が続くので受診したという。CさんはDに「金がないと治療できない。入院したら仕事もろくにできない。どうしろっていうんだ」と声を荒げた。Dは、深くうなずきながら傾聴し、Cさんの気持ちを受け止めた上で、仕事中のけがは労働者災害補償制度が適用されるなどの説明をしていた。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
記録形式は、何をどのように記したかで判断します。この実習記録は、連絡、来室、Cさんの発言、Dの非言語的応答と説明を時間の流れに沿って具体的に再現しています。
解説
面接場面の発言、表情・動作、支援者の応答、その時の観察などを経過に沿って詳しく記述する形式は過程叙述体なので3が最も適切です。実習では、事実と自分の解釈・感情を区別して振り返ることで、傾聴や情報提供が本人にどう作用したかを検討できます。記録には必要性のない個人情報を書かず、管理と守秘に注意します。
選択肢の確認
1.インターライ方式
誤り。高齢者の包括的アセスメント等に用いられる標準化された評価システムで、面接過程の逐語的記録形式ではありません。
2.SOAP
誤り。主観的情報、客観的情報、評価、計画の四区分で整理する形式ですが、事例はその区分で記載されていません。
3.過程叙述体
正答。面接の展開、本人の言葉、支援者の反応を時系列に詳しく再現し、援助過程を振り返る形式です。
4.DAP
誤り。データ、アセスメント、プランの三項目に構造化する記録であり、本記録の形式とは異なります。
5.要約体
誤り。重要事項を簡潔に要約する形式ですが、本記録はやり取りと経過を具体的に記しています。
覚えるポイント
逐語・時系列で相互作用を振り返る=過程叙述、S・O・A・P=SOAP、D・A・P=DAP、簡潔な全体像=要約体です。