28AM75|第28回 精神保健福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、次の記述のうち、A生活支援員(社会福祉士)が行う支援として、適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 宿泊型自立訓練施設で出会ったBさん(26歳、女性)とCさん(28歳、男性)は、ともに軽度の知的障害がある。2年間の交際をしており、親元を離れて生活したいと思い、3か月前からアパートで一緒に暮らし始めた。二人は結婚を考えているが、Bさんは「親には勝手にすればと言われた。生活費や家事の分担が心配だし、子どもが生まれたら子育てできるのか不安」、Cさんは「親の理解が得られない」と話している。Bさんの親は無関心であり、Cさんの親は結婚することには慎重であることから、親の狭間で二人に迷いが出てきたため、以前からかかわりのあるAに相談に来た。
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正解: 1・2
正答
1、2
この問題のポイント
知的障害があっても、結婚、家族形成、住まいに関する意思は本人たちのものです。この段階では親の賛否で結論を出さず、本人の意思表明に必要な情報と、暮らしを具体的に考える材料を整えます。
解説
本人たちと双方の親が互いの意見を聴ける場を設ける1は、対立を固定せず理解を進めるため適切です。また生活能力、家計、家事、子育ての希望と支援ニーズを本人たちとアセスメントし、選択肢を分かりやすく整理する2は意思決定支援として適切です。話合いは本人たちの意思を親が代行する場にせず、必要なら別々に意向を確認します。
選択肢の確認
1.親たちと本人たちの意見をいずれも尊重できるように話し合いの場をもつ。
正しい。安全に意見を表明できる方法を整え、本人たちの意思を中心に家族の懸念も共有できます。
2.本人たちの意思表明を支援するため、生活能力や経済状況をアセスメントし、将来設計の選択肢を整理する。
正しい。家事、家計、住居、子育て、利用可能な支援を具体化し、理解できる形で選択肢を示します。
3.出産や子育てについて考えるのは時期尚早であるため、結婚後に改めて話しましょうと伝える。
誤り。本人たちが既に不安を表明しており、結婚前に必要な情報と支援を検討する権利があります。
4.親の支援がなくても生活や育児ができるようにサービスやサポートの調整をする。
誤り。この段階で親の関与を除外して調整を進めず、まず本人・家族の意向と必要性をアセスメントします。
5.本人たちが現実吟味をして他の選択肢を考えられるよう支援する。
誤り。結婚を非現実的と前提に別案へ誘導せず、希望を実現する条件と支援を一緒に具体化します。
覚えるポイント
意思決定支援は、本人の希望を出発点に、分かりやすい情報、選択肢、試す機会、必要な支援を整えることです。家族の意見は尊重しても決定を代行させません。