28AM8|第28回 精神保健福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、確証バイアスが生じている事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
確証バイアスは、自分がすでにもっている信念や仮説を支持する情報に注目し、反対の情報を軽視しやすい偏りです。各肢が示す別の認知バイアスと区別します。
解説
第一印象で相手を嫌いだと思った後、嫌な行動ばかりを選択的に見つけて、その印象をさらに強めている4が確証バイアスです。支援者がこの偏りに陥ると、利用者について一度立てた見立てに合う情報だけを集める危険があります。反証となる情報、本人の語り、環境要因も意識して確認し、見立てを更新できる姿勢が必要です。
選択肢の確認
1.利用者が集団活動を拒否する理由として、活動の魅力が低いことではなく、その利用者が集団活動を嫌いな人であるからと考えた。
誤り。状況要因より本人の性格など内的要因を重視する、基本的帰属の誤りに近い事例です。
2.感染症対策を特にしなくても、自分は感染しないだろうと楽観視してしまった。
誤り。自分には悪い出来事が起こりにくいと考える、楽観性バイアスの事例です。
3.利用者の転倒事故が起きた後に、前から事故が起きそうだったとわかっていたと発言する人が何人か現れた。
誤り。結果を知った後で予測できていたと思う、後知恵バイアスの事例です。
4.ちょっと嫌いな人だという第一印象をもった相手について、いやな行動ばかりが目について、ますます嫌いになってしまった。
正答。最初の信念を裏づける情報だけが目につき、信念を強化している確証バイアスです。
5.自分の主張は多数派だと考えていたが、実際にアンケート調査をしたら賛成する人は少数であり、意外だった。
誤り。自分の考えを他者も共有していると過大評価する、フォールス・コンセンサスの事例です。
覚えるポイント
確証バイアスの鍵は「先にある考えを支持する情報を選んで集める」ことです。援助場面では複数の情報源を用い、本人中心の見立てを仮説として検証し続けます。