107PM040第107回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み39~41の問いに答えよ。A助産所では、妊婦健康診査で通院している妊婦のパートナーを対象に「パパクラス」を開催することになった。内容を検討するため、事前に参加希望者に「パパクラス」への受講理由を確認した。受講理由には「妻から沐浴して欲しいと言われているが、具体的な方法が分からない」、「赤ちゃんを触ったことがないので、お風呂で動かれた時にどうしたらよいか分からない」があった。そこで、「パパクラス」は、参加者に沐浴を体験してもらうことを目的とした。助産師が沐浴のデモンストレーションを行い、参加者に体験してもらうことを計画した。参加者は「パパクラス」で沐浴を体験した。その後に、助産師がファシリテーターとなり参加者同士で話し合う時間を設けた。参加者のBさんから「このクラスに参加して、子どもが生まれたら沐浴できたらいいなと思いました。でも、遅い時間まで仕事をしているので難しいかな」と発言があった。このときの助産師のファシリテーションで適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

ファシリテーターは答えを一方的に与えるのではなく、参加者の発言を全体へ開き、経験や工夫を共有できる対話を促進する。

解説

Bさんの発言には、育児への意欲と仕事との両立への迷いが含まれる。助産師は発言を受け止め、同じ立場の参加者に問いを返して、実行可能な工夫、役割分担、感じている葛藤を安全に話し合えるようにする。これにより参加者同士の相互学習と主体的な問題解決が進む。個別事情の追及や価値観の押し付け、即座の助言は、グループの力を生かしにくい。

選択肢の確認

1.Bさんに詳しく勤務状況を尋ねる。:個人への面接に偏り、参加者全体の相互作用を促すファシリテーションになりにくい。
2.参加者に子育てが優先されると伝える。:価値判断を一方的に示し、仕事と育児をめぐる多様な状況を尊重していない。
3.Bさんに沐浴以外の育児をするように提案する。:解決策を助産師が先に決めるため、本人と集団の主体的検討を妨げる。
4.Bさんの発言について参加者が意見交換できるように促す。:発言を共有課題として扱い、参加者同士の経験と考えを引き出せる。

覚えるポイント

ファシリテーションは「受け止める・全体へ返す・多様な意見をつなぐ」。結論を押し付けず対話を支える。

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