108AM042|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み41~43の問いに答えよ。Aさん(30歳、1回経産婦)は、妊娠37週の妊婦健康診査でB群溶血性連鎖球菌〈GBS〉陽性であったが、それ以外の妊娠経過に異常はなかった。妊娠40週5日の午後10時にAさんは電話で「午後4時くらいから不規則に子宮収縮がありましたが、午後7時からは規則的に15分間隔になり、今も変わりません。生理痛のような痛みがあります。昨日の妊婦健康診査で、子宮の出口は2 cm開いていると言われました。昨日から褐色のおりものがありますが、破水はしていません。いきみたい感じはありません」と落ち着いて話した。その後Aさんは入院し、陣痛発来5時間後に陣痛間欠5分、陣痛発作40秒となった。内診所見は、子宮口7 cm開大、展退度80%、Station ±0、子宮頸管の硬度は軟、子宮口の位置は前方であった。矢状縫合は斜径、小泉門は5時方向、卵膜は触れず、薄いピンク色の羊水の流出を確認した。胎児心拍数陣痛図の波形はレベル2。腰部痛があるため左側臥位で過ごしており、肛門が押される感じがすると訴えている。このときの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
子宮口7 cmの活動期で後頭部に近い胎位と腰痛があり、四つん這いと消化しやすいエネルギー補給が適する。
解説
小泉門5時方向で腰部痛があるため、四つん這いは仙骨部への圧迫を和らげ、児頭の回旋・下降を助け得る。分娩はまだ第1期で母児は安定しているため、消化の良い食品や飲料でエネルギーを補給する。既破水でGBS陽性なので入浴は感染管理上避ける。全開大前のValsalva法は積極的に行わず、レベル2の胎児心拍波形と活動期のため連続モニタリングを継続する。
選択肢の確認
1.入浴するよう促す。:既破水でGBS陽性のため、入浴による上行性感染のリスクを避ける。
2.四つん這いの姿勢になるよう促す。:四つん這いは腰部への圧を軽減し、児頭の回旋・下降を促すのに適する。
3.エネルギー源となる食事の摂取を勧める。:分娩第1期で母児が安定しており、少量の消化しやすい食物でエネルギーを補う。
4.Valsalva〈バルサルバ〉法を実施してもらう。:子宮口全開大前の持続的ないきみは母体疲労を増すため、Valsalva法を促さない。
5.分娩監視装置による連続モニタリングから、間欠的胎児心拍数聴取にする。:胎児心拍数陣痛図はレベル2であり、連続モニタリングから間欠的聴取へ変更しない。
覚えるポイント
分娩第1期は姿勢・水分エネルギー・呼吸を支援。破水後の感染対策と胎児心拍レベルに応じた監視を行う。